滝野川稲荷湯 | Takinogawa Inari-yu

滝野川稲荷湯は東京都北区滝野川に位置する、戦前からの数少ない宮造り銭湯です。稲荷湯の始まりは、100年以上前にさかのぼり、初代の経営者がこの地で1913(大正2)年に始めたものと伝えられています。現在の建物は、1930(昭和5年)のもの。屋号は前年に隣地にできた小さな社に因んで「稲荷湯」と名付けられました。古くからの生活文化が根付いている滝野川の旧中山道の商店街とともに、人々の生活を今日も支え続けています。

Inari-yu is located in the Takinogawa neighborhood of Kita Ward, and is one of Tokyo’s few remaining prewar “miya-zukuri” style bathhouses. Founded in 1913, Inari-yu’s current structure dates to 1930. It is now one of three public baths in Tokyo that are registered as National Cultural Properties.

住所東京都北区滝野川6丁目27−14
創業年1913年(大正2年)
公式Webhttps://takinogawa-inariyu.com
わたしたちの関わり方 | How we were involved

せんとうとまちは、2019年から滝野川稲荷湯を登録有形文化財にするための申請をお手伝いしたほか、同時にワールドモニュメント財団(WMF)の援助を受けるための申請を行いました。その結果、2020年よりWMFと共同で「稲荷湯修復再生プロジェクト」をスタート。銭湯では浴室の壁面の耐震化やペンキ絵の塗り替えを行なった他に、隣接する老朽化が著しい二軒長屋を再生し、2022年に湯上がり処「稲荷湯長屋」としてオープンすることになりました。「稲荷湯長屋」はせんとうとまちが現在もその運営を行っています(詳細について稲荷湯長屋のページをご確認ください)。

上記のプロジェクト実施に際して、滝野川稲荷湯および稲荷湯長屋に関するできる限りの記録活動(写真・全天球撮影・図面作成・店主への取材・近隣取材など)を継続して実施しています。

これらのプロジェクトの概要がわかる、「稲荷湯修復再生プロジェクト報告書」(95ページ・¥2,500)を稲荷湯長屋にて販売しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

記録調査の履歴・協力いただいた方々
記録の種類記録を行った年記録者(協力者)
スチール写真2021-TADA
動画2021-
全天球写真撮影2022君塚和香