せんとうのおとなり
まちの湯上り処
稲荷湯長屋は、滝野川稲荷湯のとなりにある、まちに開かれた二軒長屋を再生したコミュニティースペースです。銭湯の湯上り処として、まちの方々が様々な形で出店や活用ができるようになっています。毎月の営業日やイベントについてはインスタグラムをご確認ください。

現在の営業時間(貸切などによる臨時休業、軽食などの提供もあるのでSNSでカレンダーをご確認の上でお越しください):
火曜日11時-16時(GOHOBIカフェ)
木曜日11時半-18時半(かようびのおいなりさん)
金曜日15時-20時(湯上り整体サロン+セルフサービスカフェ)
土曜日16時−20時(湯上り処)
日曜日16時−20時(湯上り処)
※イベントにより営業時間を変更する場合があります

東京都北区滝野川6-27-14

100年以上の歴史が詰まった二軒長屋

稲荷湯長屋は百年以上前に建てられ、1927年(昭和二年)に中山道沿いの別の場所から稲荷湯の隣に移築されてきたと言われています。かつて従業員の住まいとして使われていた二軒長屋は、近年老朽化が進み、2021年から一年以上の時間をかけて伝統工法を用いた再生工事が行われました。二軒長屋のうち、一戸を原型に近い間取りに戻し、一戸をキッチンのある土間空間として作り替えることで、地域に開かれた新生「稲荷湯長屋」がオープンしました。

ふらりと立ち寄れる、まちの湯上がり処

稲荷湯長屋は、銭湯に馴染みのない方々も、ふらりと気軽に立ち寄れる「銭湯とまちの間のワンクッション」のような場所。隣の銭湯でお風呂に浸かった後にゆっくり涼む場所としても、散策中の休憩場所として銭湯に馴染みのない方々にも、ふらりと立ち寄って気軽に楽しんでいただけます。

角打ちのような土間空間、家のようにくつろげる座敷

土間空間では角打ち気分で湯あがりの一杯、畳ではちゃぶ台を囲んでおしゃべりやゲーム、絵本、積み木等も楽しんでいただけます。銭湯に関心のある方は、銭湯に関する本や、歴史的な資料の展示も是非ご覧ください。

まちの舞台になるコミュニティースペース

稲荷湯長屋はまちの皆さんとともに運営しています。さまざまな方による出店やイベントにより、特別なお料理、朝ご飯、マルシェ、アート教室、DJナイトなどを楽しめる日も。その他にも、ワークショップ、展示、勉強会等のための貸し利用が可能です。

最新情報はSNSでご確認ください。

長屋を活用したい方、または運営に関わりたい方、どうぞ気軽にお問合せください。


スペースレンタルのご案内

一日イベントまたは定期出店
平日 ¥5,000  土日祝 ¥10,000

内輪の懇親会、勉強会、展示会等
座敷1時間 ¥2,000~ 1日¥12,000~ 
全体 1時間 ¥3,000~ 1日¥20,000~

税別価格 利用可能時間:10時~21時(22時完全撤収)
撮影等の商業利用の条件や他の形態でのご利用については、別途お問い合わせ下さい。


滝野川稲荷湯

稲荷湯は大正2年に創業し、現在の建物は昭和5年に建築されました。2019年には都内二軒目の国の登録有形文化財に認定。周辺の建物と共に戦災を免れ、戦前から残る数少ない「東京型銭湯」の典型として、「テルマエ・ロマエ」をはじめとした多くの映画やドラマのロケ地となったことでも有名です。三段に重なった屋根の破風や寺社を彷彿とさせる意匠が、地元の宮大工の職人技を今に伝えます。のびやかに広がる富士山のペンキ絵の元で高温、中温、ぬるま湯の三種の湯船に浸かった後には、ぜひ長屋でごゆっくり涼んでください。

営業時間は稲荷湯長屋と異なります。

営業時間:15時~24時30分 定休日:水曜日 連休あり ホームページ

鶴若仰太(Keystone film)
登録有形文化財の建物が甦るまでの経緯

せんとうとまちでは、2019年に滝野川稲荷湯と長屋の国の登録有形文化財化をサポート、合わせて「存続が危ぶまれ早急に修復・保存活動が求められる」世界各地の文化遺産を支援しているワールド・モニュメント財団へ「稲荷湯修復再生プロジェクト」と題した提案を行いました。2020年、稲荷湯はノートルダム大聖堂やマチュピチュ周辺の文化的景観などと共に世界の250件の中から25件の一つに選ばれ、財団とアメリカン・エキスプレスから支援を獲得。
合わせて、国や東京都からの支援も受け、老朽化した銭湯の修繕・耐震化に加え、二軒長屋の修復・再生を実施しました。稲荷湯オーナーの要望を汲み取りながら、せんとうとまちが再生事業の担い手として企画から設計・工事、オープン後の運営までを担っています。
奇跡的に残った二軒長屋を通じて、地域に親しまれる銭湯の役割を拡張し、既存のコミュニティーと若い世代や新住民とをつなぐ「まちの憩の場」づくりを目指しています。